猫をしつける意味とは?

飼い主が猫をしつける目的は、猫の行動を理解し、猫の特性を活かしながら自分が飼っている猫と共に生活するためのルールや習慣を整えることです。
猫が何かいたずらをしても、それを故意に悪いことをするわけではありません。
猫はただ自分の欲求を満たすために行動しているだけなのです。
ですので、猫をしつける際には、猫の行動や欲求を理解し、飼い主と猫が共に快適に生活できるような環境やルールを整えることが重要です。
また、猫に不快な思いをさせるような行動を覚えさせる際には、その行動が猫にとって不快な結果をもたらすことを条件付けする方法が有効です。
猫が自主的に望まない行動を覚えさせることは難しいですが、猫の快適さや安全を守るためには、飼い主による適切な指導やルール作りが必要です。
猫のしつけには猫が嫌がることを利用しましょう
猫には苦手なものがたくさんありますが、その中でも騒々しい子供が苦手な猫が多いです。
例えば、お年寄りのお宅では、お孫さんが遊びに来るたびに猫は姿を隠してしまいます。
子供の大きな声や突発的な動き、乱暴なさわり方や抱き方が猫にとっては大嫌いなのです。
それでも猫は最初から姿を隠すことはありません。
一度不快な経験をして、「じゃあ、お孫さんが来た時は隠れているのが一番だ」と学んでいるのです。
一般的に猫は、以下のようなものを嫌がります。
・聞き慣れない音 ・嗅ぎ慣れない臭い ・顔などにかかる空気や水 ・気持ち悪い触感 では、これらのことを猫に意識させることで、猫のしつけができるのでしょうか?確かに、猫が不快な経験をすることでそれを避けるように学ぶことは効果的ですが、その方法次第では同居人との関係に悪影響を及ぼす可能性もあります。
例えば、猫が食卓に乗ったところを見て、大きな声を出して駆け寄り手を振り下ろすと「しっしっ」と追い払った場合、猫はただ人が駆け寄ってくる行動だけで恐怖を感じ、逃げ出すようになるかもしれません。
しつけには猫が嫌がることを利用する一方、猫の心情を考慮し、猫自身がストレスを感じない方法で行うことが重要です。
猫のしつけは、悪いことを矯正するために行うのではなく、同居する人間にとって望ましい行動を猫に覚えさせるためのものだと理解しましょう。
猫の怒り方
猫を叱る方法の一つとして、猫の目を見つめながらゆっくりと話しかける、猫の前で手をゆっくりとパッと叩く、チェッチェと口を鳴らす、怒鳴るのではなく「ダメ!」と少し大きな低い声ではっきりと制止するなどの方法があります。
どんなしつけ方法を選んでも、繰り返し、繰り返し行うことが大切であり、飼い主さんの忍耐力と情熱が必要です。
素晴らしい同居猫を育てるためには、根気を持って取り組む覚悟をしてください。
同じパターンで叱る
猫が「してほしくないこと」を行った際には、毎回同じ叱り方をする方が良いでしょう。
家族が複数いる場合でも、統一した叱り方をすることが重要です。
また、猫の名前を呼びながら叱ると、猫は名前を呼ばれること=叱られることと関連付けてしまう可能性があるため、避けましょう。
叱るときは現行犯で
犬や小さな子供にも同じですが、何が問題とされているのかを理解していない状態では、叱ることは意味がありません。
猫にとっては、朝に倒された花瓶のことを夕方に叱られても、「この人は何を言っているのかわからない」という状態でしょう。
ですので、叱る際には必ず現行犯で行いましょう。
感情的になって怒らない
猫は大きな音や派手な動き、振動が苦手な生き物です。
飼い主が感情的になり大声を出したり、手を振り回すことは、猫にとってただの驚き以外の何者でもありません。
叱る際は感情的にならず、通常よりも低い声で静かに猫を見つめながら話しかけることが最善です。
猫がテーブルに上ってはいけないことを教える方法
家族が食事をしているときに、猫がテーブルに上がるのを防ぎたい場合、一番最初に考えるべきことは、人間が猫に食べ物を与えないことです。
猫は鼻をくすぐるおいしい匂いがして、家族が楽しそうに話しているのを見ると、好奇心旺盛な猫は興味を持ってテーブルに上がりたくなるかもしれません。
猫がテーブルに上らないようにする方法
猫がテーブルに上ろうとした際、まずは無視せずに阻止します。
その後、上ってしまった場合は、「今はダメよ」と言いながら何度も下に降ろします。
この行動を繰り返すことで、猫は徐々に諦めるようになるでしょう。
もし常にテーブルに上られたくない場合は、テーブルの上に粘着面を上にしたガムテープなどを貼っておくことも有効です。
猫は粘着面を好まないため、これを上ると不快な思いをすることで、上がりたくなくなるでしょう。
猫の噛み癖を改善する方法
猫は、母猫や兄弟猫と過ごすことで甘噛みの加減を学びます。
しかし、他の猫との社会生活を経験できなかった場合、猫は噛む力の加減を知らず、遊びでも本気で噛んでしまい、同居人にケガを負わせることがあります。
子猫を育てる際は、母猫の役割を果たし、猫が噛んできたら大きな声で「痛い!」と叫びながら、猫の口の中に指を押し込んだり、猫の手足を自分の口で噛むことで、猫に噛み加減を覚えさせることが大切です。
また、爪研ぎやトイレのしつけについては、それぞれ「猫の爪とぎのしつけ方」「猫のトイレのしつけ方、おしっこ・うんちのしつけ方」という情報を参考にしてください。
猫のしつけにケージを利用する方法
ケージを上手に活用することで、猫に生活のリズムを教え、メリハリをつけることができます。
大きめのケージを用意し、トイレや猫ベッドを配置してください。
ケージ内には、猫の食事や水も忘れずに準備します。
特に、人間の食事時間や家族が忙しくて猫にかまう時間がないときは、猫をケージに入れ、ケージの上に大きな布をかけてしまいましょう。
ルールを破った場合や興奮しすぎた場合などにも、ケージに入れて猫を落ち着かせることができます。
最初のうちは、猫がケージ内で騒ぎ出したり、鳴き声を上げたりすることがあるかもしれませんが、ケージに無関心でいることが重要です。
猫は時間が経つにつれて慣れていき、ケージの中で落ち着くようになるでしょう。
猫と共に生活する際に意識しておくべきこと
猫と暮らす上で大切なことは、猫の行動を予測し、事前に対策をとっておくことです。
猫との生活では、予期せぬハプニングが起こる可能性があります。
例えば、猫が陶器や小さな物に興味を示し、それを無造作に置いたままにしておいたら、猫がそれを落として壊してしまったり、大切な書類を机の上に置きっぱなしにしたら、猫が上に乗ってクシャクシャにされてしまったり、パソコンを使用していて一時的に離れた隙に猫にキーボードを触られてファイルが消えてしまったりといったことがあります。
こうした事態を事前に予測し、猫に「壊さないでね」「これで遊ばないでね」とお願いするのではなく、先回りして片付けるなどの対策をとっておくことが重要です。
猫との共同生活は長期的に考える必要があります。
したがって、自分が猫にしつけられるという意味は、猫がいるからこそこういうことが起こりうるということを認識し、防衛策をとっていなかった自分のミスとして受け止め、次回は予防策を講じるということです。
猫のしつけについて考慮すべき注意点
猫が要求や行動を繰り返す場合、それに応じてしまったことが一度でもあると、猫は「この行動で要求が通る」と学習してしまいます。
その結果、猫はしつこくその行為を続けることになります。
飼い主の考え方次第では、猫が諦めるまで拒否し続けることも可能ですし、猫が可愛いからと諦めて都度要求に応じることもあります。
ただし、小さいうちは可愛いからと許しても、大きくなってから同じ行為を駄目と教えるのは困難です。
このようなトラブルを避けるためには、猫がどのように成長することを望み、どのような生活を楽しみたいかを十分に考える必要があります。
そして、一貫した態度で猫と向き合うことにより、猫に余計なストレスをかけずに、人と猫との快適な共生を実現できると思います。


